本因坊戦第7局一力棋聖が勝ち本因坊奪取

本因坊戦7番勝負第7局は一力棋聖が勝ち初の本因坊位を獲得しました。
https://mainichi.jp/honinbo2023
https://news.yahoo.co.jp/articles/c49646941a88b2a6e839261ecbf1ba7cf2c4ab63
この敗戦により井山本因坊は連覇記録が11連覇でストップです。
私が見始めた時には既に井山本因坊の非勢かつ逆転しにくい碁形になっていました。
大差でなかなか投了しなかったのは、一気に逆転されたことで心の整理がなかなか付かなかったのだと思います。
一力棋聖は今回の勝利により最後の大三冠獲得に望みをつなぎました。
二日目に入ってからは井山本因坊が急失速しました。
封じ手の辺りからリズムが狂ったようです。
得意の戦いに持ち込めず不利な囲い合いになったのは不本意な展開だったことでしょう。
これが最終局のプレッシャーでしょうか。
逆に追い込まれた一力棋聖の方が伸び伸びと打てていた印象です。
# 棋聖戦で連覇を止められた時よ同様の印象です。
最終局になるとメンタル勝負でしょうが、一力棋聖は賞金の額で震えないのが大きいでしょう。
井山本因坊は7番勝負の最終局の弱さを今回も克服できませんでした。
本局は1日目の打ち回しが会心だっただけにもったいなかったです。
今回の敗戦により井山本因坊は12年ぶり?に大三冠タイトルが一つもない状態になりました。
世界戦のシード順は3位と変わりませんが、いつ王座を失うか分からないので早々に取り戻す必要があります。
幸い名人戦リーグで挑戦するチャンスが残っているので気を取り直して踏ん張って欲しいです。
一力棋聖の大三冠を阻止する意味でも大きな勝負です。
それにしても思い入れのない碁聖戦で2連勝して肝心の本局や名人戦リーグで負けてしまうんですよね。
碁聖戦を2連敗しても良かったのでこれらを取りたかったです。
井山本因坊の番勝負の効率の悪さは際立っています。
なお、封じ手予想は今回も外しました。
本局のツケはチラッと考えたのですが、如何にも悪手っぽいので選択できませんでした。
ただし、本人もこの手は局後に反省していたので問題ありません。
これで本シリーズの封じ手予想は1勝6敗の惨敗に終わりました。
将棋の7番勝負の予想でこんな惨敗は考えにくいので、再転向を考えなければならない時期に来ているようです。
最後の本因坊戦7番勝負は悔しい結果となりました。
でも最後の瞬間に立ち会えたことは良かったです。
来年の本因坊戦5番勝負には特に思い入れを感じません。
自分の行動を縛る勝負が一つ終わりました。

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