岩鷲杯争奪県大会出場報告記

囲碁

忘れない内に岩鷲杯争奪県大会の出場報告記を書き込みます。
当初予定通り36名が出場しました。
ただし、愛咲さんが都合により欠席となったため代わりに弟の昴くんが出場しました。
なので、トーナメント表を読み替えてください。
去年の同様の大会の出場者は22名だったので大幅アップです。
対局前はくじを引く気満々だったのですが、会場に着いたらなぜかシード選手になっていて拍子抜けしました。
ポイントで4位に入り込んだとのことです。
K谷君が欠場したため本来シードされないはずの私がシード選手になりました。
準決勝まで優勝候補と当たらないのは大きなアドバンテージです。
ここでまた運を使いました。

本大会は32名を超えたため0回戦が4つできました。
皮肉にもここに中学生の紬喜さんと新大くんが入りました。
そして、共に強いおじさんに完敗を喫しました。
まだまだ強いおじさんの壁は厚いです。

1回戦の好取組は以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

N海-shosaku
kan-裏嶋太郎
Mら兄-N澤
mino-M川
F原-Y野
まつひか-N里

shosakuさんはチャンスはあったようですが、いつものように逆襲に遭いました。
minoさんは準優勝経験者同士の重量対決を制しました。
まつひかさんは遅れて始まったのに瞬殺していました。
私は裏嶋太郎さんのアマシ作戦にまんまと嵌りすっかり甘くなりました。
盤面勝負の様相でしたが、半コウ争いの最終盤で裏嶋太郎さんがまさかの大ポカをしました。
私もすぐに気が付かなかったのですが、コウ争いの最中に気が付きました。
大きなコウダテを打たれたのですが、私の打った手の方が大分大きかったので大逆転となりました。
内容的には完敗で運だけで勝ちました。

2回戦の組合せは以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

N海-saito
えどわーど-K田一
I藤義-K池次
kan-T中
Mら兄-W辺主
W辺-mino
N沼-F原
まつひか-Mら父

えどわーどさんは善戦するK田一くんが終盤でミスしたようです。
K田一くんはなかなか力を付けているようです。
minoさんはW辺幹事長の魔手にタジタジでいつの間にか負けにしていたようです。
隣から聞こえるminoさんのボヤキが印象的でした。
まつひかさんは非勢の中Mら父さんの大石を取る勝負手が成功し逆転勝ちしました。
Mら父さんは負けたものの大物キラーぶりの一端を垣間見ました。
私はT中さんのまさかの見損じで大きく得をし大勝しました。
見損じが無くてもT中さんの打つ手が固過ぎたので形勢は良かったはずです。

準々決勝の組合せは以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

N海-えどわーど
kan-I藤義
W辺-Mら兄
まつひか-N沼

優勝宣言したえどわーどさんはN海さんの厚い壁に跳ね返されここで夢が経たれました。
私は序盤早々で大石を取り快勝でした。
2回戦、準々決勝でエネルギーを温存したので、準決勝には万全の体調で臨むことができました。
W辺幹事長は得意の逆転勝ちを収めたようです。

準決勝の組合せは以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

N海-kan
まつひか-W辺

W辺幹事長はここでついに力尽きました。
しかし、大会運営をしながらここまで勝ち上がるのは驚異的です。
W辺幹事長、大変お疲れ様でした。
私はここでついに待望のN海戦が実現しました。
彼の高校時代に対局したことがあるのですが、10年以上前のことなので全く参考になりません。
実質的に公式戦初対局となります。
20秒の秒読み付きなので条件に不足はありません。
私の白番で序盤は特に不満の無い進行でした。
こうなることは想定内です。
シチョウが悪い状態で戦いを仕掛けられたのですが、思いがけないシチョウアタリを打たれました。
さすがの私もこのシチョウには気が付きシチョウを逃げませんでした。
# K谷君なら逃げていたかもしれません。
しかしシチョウを良くするために黒が大分損したので、ここで優勢となりました。
その後黒の模様を早々に消しに行くチャンスを逃し、いつの間にか追い付き追い越されたようです。
しかも中盤で時間を使い過ぎ、大ヨセで秒読みになりました。
ここで致命的な見損じをして差が開きました。
これがなくても形勢は動かなかったのが救いです。
やはりN海さんは中盤以降が強いですね。
ここを改善しないとなかなか勝てないことが分かりました。
ここに勝ち上がるまでに運を使い果たしたのも心残りです。
負けたのは残念ですが、N海さんと大事な所で打てたのは収穫です。
なお、本局の記録を採っていただいたshin-pomさんに感謝です。

そして、決勝はまつひか-N海戦の優勝候補同士の組合せとなりました。
中終盤の一部しか見ていないのですが、中盤の攻防は見応えがありました。
ここでN海さんが優勢を築いたようです。
しかし、N海さんが楽観からヨセで緩み逆転を喫しました。
私でも分かるようなミスをしているのですから楽観ぶりが分かると思います。
逆転勝ちがあまりにも多いので、優勢な碁を逃げ切るのが慣れていないのかもしれません。
N海さんに勝つためには楽観させるのが良いようです。(笑)
今回はヨセの巧いまつひかさんが相手だったのが、不運だったかもしれません。
アマ本因坊戦の決勝の時もそうでしたが、ヨセに関してはまつひかさんに一日の長がありますね。
この辺りがN海さんの課題の一つでしょうか。
まつひかさんは今回の優勝で朝日アマ名人と共に2冠に復帰しました。
3冠のN海さんと二人でタイトルを独占することになりました。
今後はK谷君辺りがこの二人に割って入ることになるのでしょうか。
二人の充実ぶりが現れた大会でした。
まつひかさん、改めて優勝おめでとうございます。
今回の優勝で県大会通算8回目となり、早くも私の優勝記録に並ばれました。
ここは単なる通過点なのでとっとと二桁に乗せてください。

追伸
コメントの通りまつひかさんの優勝は9回目です。
気が付かない間に追い付き追い越されていました。(笑)
もっともK谷君にもいつの間にか追い越されていましたが。
誰も7回や8回を目標にする人は居ませんからね。(笑)

コメント

  1. まつひか より:

    更新ありがとうございます。
    私の優勝回数は今回で9回目なので既に追い越しました・ω・

  2. フォローありがとうございます。
    中学時代のフロック優勝をすっかり失念していました。(^^;)
    世界アマ系列の大会の優勝は4回目なので相性が良いですね。
    コメントを生かしたいので、あそこの表現はこのままにしておきます。

  3. えどわーど より:

    まつひかさん、おめでとうございます。

    決勝戦の棋譜見ましたが、細かくなった局面はありましたが、ずっとリードを守り切り完勝ではないでしょうか。
    まつひかさんにヨセで逆転するのは至難の技だということを新ためて感じました。

  4. まつひか より:

    えどわーどさん、ありがとうございます。

    完勝なわけないやろと思いながらAI(Golaxy)にかけてみたら、黒が50パーセントを微妙に上回ったのが数回程度しかなく、むしろヨセで追い上げられていましたが完勝と言っていいグラフが出てきました笑
    東北六県大会でのまつひか-高橋新一郎戦みたいなことが起こりましたね・ω・

  5. えどわーど より:

    私もAIにかけて評価値見ながら安易に完勝と決めつけてしまいましたが、実際の対局は形成判断の難しい碁だったんですね。
    早い段階からヨセの碁になり、ミクロの精度が求められる玄人好みの好局だと感じました。

  6. コメントでここを盛り上げていただきありがとうございます。
    私がN海さんがヨセで緩んだと感じたのは錯覚だったんですかね。
    形勢判断については両者の判断が一致していたので、対局者の判断は当てにならないということでしょうか。
    改めて局後の検討の大切さを感じました。

  7. えどわーど より:

    序盤でヌルいとまつひかさんが反省していたとされる右辺一間トビがAIの第一候補だったり、N海さんが黒121と隅を堅くカケツギで守った手は目数にして約1目損でしかなく、すでにまつひかさんが盤面勝負に近いリードだったとか、後日AIで検討すると意外な事が判ったりします。
    まつひかさんが後日書くであろう自戦記が楽しみです。

  8. えどわーどさんのコメントを見てこの大会の決勝の観戦記があることを思い出しました。
    当日に岩手日報の瑛子さんが取材に来るのか心配していた自分が恥ずかしいです。
    確かに自戦記は楽しみですね。
    せっかくの勝局なのでアニメネタは控えて欲しいです。(笑)

タイトルとURLをコピーしました