岩手王座決定戦出場報告記

囲碁

忘れない内に岩手王座決定戦の出場報告記を書き込みます。
予定通り新聞に掲載された32名が出場し代替出場はありませんでした。
段々とコロナ前の状態に戻りつつあります。

1回戦の注目対局は以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

mino-F野
K谷-W辺
N澤-O村
Mら兄-N里
N島-裏嶋太郎
kan-G藤

1回戦からK谷-W辺戦という優勝候補が激突しました。
K谷君は中盤ではっきり優勢を築くも危ない橋を渡って盤上が混沌としました。
後半で勝負形になったものの少し余裕があったようで勝ち切りました。
N澤さんは半目勝負を制しました。
この二人の対局はいつも細かくなるんですよね。
Mら兄さんは地区予選のリベンジを果たしました。
裏嶋太郎さんはまたもや1回戦で優勝経験者と当たり討ち取られました。
# ちなみに、去年は私でした。
お祓いの効果は1回しかなかったようで大会の都度お祓いが必要かもしれません。
私は県南代表のG藤さんと対局しました。
手堅く打たれ地味な碁形になりました。
少しづつ私が得を重ね差が開きました。
どこかで反発するかもと警戒していたのですが、勝負手を出す機会を失ったようです。

2回戦の組合せは以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

まつひか-T中
mino-えどわーど
N沼-Y野
K谷-S原洋
N田-N澤
Mら父-M川
Mら兄-N島
shosaku-kan

N田さんは例によって残り時間が少なくなっていましたが、N澤さんの紳士的な対応で時間切れ負けは免れたようです。
私はshosakuさん相手に序盤でやや打ちにくくしたものの中央の戦いで一気にペースを掴み大石が獲れそうになりました。
自分でも獲れるはずと思っていましたが、途中から読みが雑になり大石をしのがれ逆転負けを喫しました。
局後にまつひかさん、K谷君にあの石は取らないと駄目だよと言われてしまいました。(^^;)
去年のK郎さんとの準決勝ほどひどい逆転ではありませんでしたが、大逆転負けに近かったと思います。
勝利寸前になってから同じ過ちを繰り返すのでイップスが疑われます。
招待選手のノルマには程遠い成績に終わりました。

準々決勝の組合せは以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

まつひか-mino
K谷-N沼
N田-Mら父
Mら兄-shosaku

準々決勝はshosaku戦の碁を検討していたためほとんど見ていません。
まつひかさんは辺の死活をうっかりしていましたが、minoさんが相手を信用して見逃しました。
ここ以外は万全で完勝だったようです。
他の3局も大勝でなぜか接戦がなかったです。

準決勝の組合せは以下の通りです。(左側が勝者、敬称略)

まつひか-K谷
Mら兄-N田

本大会最注目対局のまつひか-K谷戦が準決勝で実現しました。
中盤まで一進一退の攻防が続いていましたが、中央の大石のシノギに誤算があったのとユルミシチョウをうっかりして短手数で決着しました。
熱戦を期待したので拍子抜けしました。
総じてまつひかさんの安定感のある打ちぶりが光りました。
Mら兄さんは二転三転する大熱戦を制したようです。

そして決勝の組合せはアマ竜星戦、岩手アマ棋聖戦に引き続きまつひか-Mら兄戦となりました。
Mら兄さんが序盤で失敗しはっきり非勢になるもののここからの粘りが凄かったです。
次々と勝負手を繰り出し一手間違えると逆転できる局面に持って行きました。
さすがのまつひかさんも大分時間を投入し残り時間が少なくなって来ました。
左辺の攻め合いをうっかりしたようでそこで勝負が決まりました。
まつひかさんは秒読みに入ったもののこの時は既に大勢が決していたので余裕を持って対応しました。
Mら兄さんの粘りとまつひかさんの冷静な打ちぶりが印象的でした。
逆転負けの得意な私だったら逆転されていた自信があります。
最後は大差になりましたが見所の多い対局でした。
結局本大会はまつひかさんにはっきり悪い局面はなく内容でも圧倒していたと思います。
この調子なら東北六県大会での活躍が期待できますね。
改めてまつひかさん、優勝おめでとうございます。

なお、今回の優勝で県内4冠となりました。
# なぜか残りのタイトル保持者は私となりました。(笑)
朝日アマ名人戦、アマ本因坊戦で連続優勝されると年間グランドスラムの達成となります。
他の選手の皆さん、もちろん私も含めてですが打倒まつひかさんを目指しましょう。
WBCの大谷の言葉じゃないですが、対局中は相手へのリスペクトはほどほどにしましょう。

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