時が経つのは早いもので悪夢の3連敗から三日経ちました。
忘れない内にアマ本因坊戦全国大会の出場報告記を書き込みます。
https://www.nihonkiin.or.jp/event/amakisen/amahonin/068/index.html
予選リーグ1回戦の相手はリーグ表の通り江藤さんです。
握りを外し用意していた黒番の布石は使えませんでした。
それでも相手はよくある布石だったので想定内の布石で進行しました。
左上隅で小目の一間高ガカリから昔流行った定石となりました。
AI的には白の方が良いとされていて自分の弱いAIでも白の評価が高かったです。
左下隅は小目の大ゲイマジマリに対して星のツケを放ちよくある定形となりました。
地に甘いかなと思いつつも他に適当な手が浮かばなかったので採用しました。
この判断は間違っていなく白の数値がずっと高かったです。
戦いは右辺に移りましたが、相手の落ち着いた着手に疑心暗鬼になり形勢を悲観していました。
そして上辺で決定的な方向違いの手を打ってしまい一気に逆転されました。
今見ても酷い手で反省するばかりです。
まだ十分に時間が残っていたのでじっくりと考えるべきでした。
一旦非勢になってからは流れは戻せずそのまま押し切られました。
ヨセは相手は関東リーグ等で鍛えられているので隙がありませんでした。
かくして柳田選手の指導碁を受け損ねました。
予選リーグ2回戦の相手は渡辺さんです。
1回戦に引き続き白番でした。
相手は何と三連星をして来ました。
三連星対策はそれなりに知っているので布石は打ち易くなりました。
右辺ではっきりポイントを挙げ優勢となりました。
その後も形の急所を突き気持ち良く打っていました。
しかし一手の緩着から優勢が僅かになりました。
更に死活を勘違いし大コウとなりコウダテが続かず大勢が決しました。
今思えば序盤で気持ち良くなり楽観ムードになっていたようです。
非常にもったいないことをしました。
恐らく勝てば3回戦がいつもお世話になっている小野慎吾さんだったので残念です。
なお、決して名前にびびった訳ではありません。
予選リーグ3回戦の相手は市川さんです。
またまた白番でした。
ついに最後まで用意の布石を使えませんでした。
相手は2連敗とは言え県大会決勝で中西さん(アマ名人戦でまつひかさんを破った相手)に勝って来た相手です。
なので、決して対局前は楽観していませんでした。
右下隅の黒のダイレクト三々から相手の緩手をとがめ優勢となりました。
その後も左上隅でAIチックな展開になり更に優勢を拡大しました。
アマし気味になった途端に調子をこいた手が出てしまい一気に苦手な攻められる展開になりました。
AI的にはまだ良かったようですが、テンションが下がり以降は良いところなく大石を獲られました。
今思えば相手の緩めの手に楽観ムードになっていたようです。
県大会を勝ち抜いた相手にこんな気持ちになっては勝てないとしたものです。
この通り9年ぶりの全国大会は惨敗に終わりました。
3連敗も痛いのですが、著名選手に1回も当たらずに終わったのが残念です。
何のために全国大会に出場したのかとさえ思ってしまいます。
ただし、前半だけは通用することが分かったのは収穫でした。
今後は中終盤を鍛えて逆転負けを減らすよう精進したいと思います。
また持参したタブレットが大活躍しました。
棋譜検討でスマホは小さすぎるので、タブレットは私のような老眼には欠かせません。
この日の結果は毎日新聞に載りました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0470173c4f613f8e21e445364730e6e1a78fbbbd
もちろん、帰る前に栗田選手を激励したのは言うまでもありません。
私のアマ本因坊戦は終わりましたが、私の楽しみは続いています。
本当は大盤解説会等があればずっと張り付いていたのですが。
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