女流棋士(特別)採用試験本戦はいよいよ大詰めを迎えました。
# 今回も早速更新してくれました。
https://www.nihonkiin.or.jp/player/saiyou/result/2025/f_honsen.html
トップを走っていた藤澤ななみさんが第7局でまさかの敗戦を喫しました。
相手は前局まで全敗だった渡辺さんです。
序列的にも力の差ははっきりしているのですが、これは重圧のなせる業ですね。
一方的にプレッシャーがある場合に大番狂わせが起きやすいものです。
院生Aクラス経験者でもこのようなことが起きるのですから勝負は怖いです。
開き直ったのか第8局で実力者の橋本さんに勝って望みをつなぎました。
その代わりに自力合格の権利を持ったのが今節に2連勝した小幡さんです。
恐らくあまり合格を意識しなかったのが好結果につながったのだと思います。
ただし、最終第9局はさすがに意識せざるを得ないでしょう。
実力者の吉田さん相手に試練が待っています。
この結果を踏まえて宮城県囲碁界は盛り上がっていることと思います。
個人的には小幡さんは院生Aクラス経験がないので、今回どうしても合格して欲しいという気持ちはありません。
いずれプロ棋士になる可能性が大ですし、院生手合いで自分と同レベルの人と切磋琢磨した方が勉強になる可能性があります。
懸念しているのは地力が付いていない内にプロ棋士になって負け癖が付くことです。
研究会でカバーすれば良いと思うかもしれませんが、棋士・院生の手合いとは真剣味が違いますからね。
実際、院生で上位でなかった張心治さんは私の懸念通り伸び悩んでいます。
決して彼女が特別とは思えないです。
デビュー時にやや力不足だった仲邑菫三段がこれに嵌らなかったのは東京本院よりレベルの低い関西総本部だからです。
それぞれの力に見合った修行の場があると思っています。
女流棋士(特別)採用試験本戦は大詰めへ

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